磯焼け対策

海岸の岩礁などの海藻類が死滅してしまう磯焼けですが、そのメカニズムは特定されていません。そのため磯焼け対策はなかなか成果を上げることができずにいます。

磯焼けがなかった時代は、現代の様にダムはなく、生活排水の様に自然で栄養分の豊かな河川水が流入していました。

それに引き換え、現在ではダムが数多く作られたため、通常では海への河川水の流入が激減しました。そのため、藻場を形成する栄養分が不足していると考えられます。

逆に、台風等で大雨が降った時は、一時的に大量の土砂混じりの河川水が海に流れ込み、藻場を襲うことになります。これが藻場の限界を超えてしまうことも磯焼けの原因と考えられています。

磯焼け対策を河川水の流入の面から考えて解決するのは、エネルギー政策や治水の関係等、困難な課題が多いと言えます。